灯すきま時間が大切なのはわかってます。
でも、実際にやろうとするとうまく使えないんです…
スマホを出してAnkiで弱点を復習しましょう。
「すきま時間」とは、予定と予定のあいだに生まれる短い空白時間のこと。
忙しく働きながら合格を目指す兼業受験生にとっては、こうしたすきま時間に勉強を積み重ねることが「当たり前」です。
とはいえ、大切だとはわかっていても、目的もなくスマホを眺めたり、SNSや動画を惰性で見続けたり、なかなか上手に使えないというのも現実でしょう。
そこで今回は、すきま時間を上手に使える仕組みづくりについて考察していきます。
すきま時間を使うことが当たり前になれば、それは合格への大きな武器になるでしょう。


- 大学受験の指導経験は10年以上
- 自身も行政書士試験に独学で合格
- 現在は生成AIを活用した勉強法を研究中
すきま時間で「何をするか」を決めておく



すきま時間をうまく使うコツってなんですか?
すきま時間がうまく使えない最大の理由は、「何をするか」が具体化されていないことだと思います。
空白ができた瞬間に何をどうするかが、日頃からイメージできていないと、迷っているうちに時間は過ぎてしまいます。
そして、行動が曖昧なままだと、スマホをなんとなく眺めたり、SNSをサーフィンしたり、気づけば、すきま時間は「浪費」されて終わってしまうのです。
さらに、あれもこれもやろうと欲張ってしまうと、かえって動けなくなることもあります。
すきま時間は短いからこそ、「これだけやる」とピンポイントで決めておくことが大切です。
たとえば、「すきま時間はスマホを出してAnkiで弱点を復習する」というところまで落とし込んでおけば、時間ができた瞬間に、直ちに行動に着手できます。
慣れてくれば、無意識で動けるようにもなるでしょう。
具体的な行動が決まっているだけで、すきま時間は当たり前に使える時間に変わるのです。


すきま時間で効率を最大化する「自己テスト」学習法



具体的に何を勉強したらいいんでしょう?
すきま時間は、基本的に知識の定着と相性がいい時間です。
記憶のメカニズムでは、「忘れた頃に思い出すこと」が記憶の定着を強化するとされています。
つまり、すきま時間にちょこちょこ復習するだけで、自然と「分散効果」が得られるのです。
また、すきま時間は「新しいことをじっくり理解する」勉強より、学習したことを「思い出す」「確認する」といった自己テスト型の学習とは非常に相性が良い時間です。
たとえば、スマホで一問一答を開いたり、暗記カードをめくったり、短時間でも記憶を刺激することができます。


「誤答の定着」に注意:すきま時間で自己テストを安全に行うには



知ってますよ、「アクティブリコール」ですね!
アクティブリコールは、道具も場所も選ばず、思い出すだけで記憶を強化できる、まさに「徒手空拳」でできる最強の記憶術。
すきま時間との相性は抜群に見えます。
何も見ずに、自分の記憶だけを頼りに「思い出そうとする」だけで、脳はその情報をより深く刻み込もうとします。
ただし、ここで注意したいのが、その強力さゆえの落とし穴です。
アクティブリコールは、「思い出すこと自体が記憶を強化する」という性質を持っています。
だからこそ、間違って思い出した情報も、強く定着してしまう危険があるのです。
脳は「正しく思い出したかどうか」よりも、「思い出そうとしたかどうか」に反応して記憶を強化します。
つまり、誤った情報を何度も思い出してしまうと、それが「正しい記憶」として脳に刻まれてしまう危険性もあるのです。
これは「誤答の定着」や「記憶の混線」につながり、後々の学習に悪影響を及ぼすこともあります。
そして、脳は「憶える」より「意識的に忘れる」ほうが、ずっと難しい。
実際、私も行政書士試験合格後に民法の大改正があり、記憶の書き換えには苦労しました。
一度定着した情報を修正するには、かなりの時間と労力が必要になります。
だからこそ、すきま時間にアクティブリコールをするなら、正確な答え合わせがすぐにできる環境とセットで使うことが大切です。
意外に「徒手空拳」は危険なのです。
暗記カードやAnkiのように、すぐに正解が確認できるツールは、アクティブリコールの強力さを安全に活かすための頼れる味方になります。


習慣化の最強テクニック:「1日3回のクエスト」でゲーム化する



でも、なかなか習慣にできないんですよね…
すきま時間を使えるようになりたい。
そう思っても、気分やタイミングに左右されて、なかなか続かないこともあります。
「今日は忙しいから」「なんとなく気が乗らない」
そんな日もあるのが人間です。
そこでおすすめなのが、「1日に3回、すきま時間を使う」というクエスト形式の目標設定です。
ここで大切なのは、「すきま時間で何を達成したか」ではなく、「すきま時間を使ったかどうか」そのものをミッションにすることです。
これは、心理学者ジェーン・マクゴニガルが提唱する「スーパーベター」の考え方にも通じます。
日々の行動を「ちいさな冒険」として捉えることで、習慣化のハードルがぐっと下がるのです。
すきま時間クエスト
- 朝の通勤時間に1回スマホで復習
- 昼休みに1回暗記カードをめくる
- 夜の寝る前に1回ノートを見返す
どんなに短くても、「すきま時間を使った」という事実が、クエスト達成の証になります。
もちろん3回に慣れてきたら、5回、10回…と数を増やしていくのもゲーム感覚で楽しいでしょう。
そして、クエストを達成できた日には、カレンダーに〇印をつけて記録していくと、習慣の鎖が少しずつ伸び始めます。
昨日もできた、今日も続いた。
その積み重ねが、やがて「失いたくない習慣」へと育っていくのです。


すきま時間ですべてが「合格」になる



すきま時間を使うコツ、わかってきました!
すきま時間は、短くても積み重ねれば大きな力になります。
国内ミステリーの傑作『すべてがFになる』で有名な森博嗣先生は、1日に1時間しか執筆作業をしないそうです。
しかも、1日のあちこちで10分ずつ執筆して1日約1時間。
それを約2週間やって、つまり14時間で著作を完成させると言います。
朝から書くこともあるし、夜書くこともあります。執筆の十分間が、ばらばらに、あちらこちらの時間帯に飛び飛びにあるわけで、一日の全体に散らばっているときもあれば、出かけたりして、明るいうちに書けなかったときは、夜に、同じくばらばらに時間を取って書きます。
(森博嗣『集中力はいらない』)
『スカイ・クロラ』や『ヴォイド・シェイパ』といった長編シリーズが、10分間の執筆の積み重ねということを考えれば、すきま時間の持つ大きな重みがわかるでしょう。
すきま時間とは、まとまった時間が確保できないから仕方なく代替する時間などではなく、むしろ積極的に使いこなすべき分散した時間です。
そして分散した時間には、この記事で解説したとおり、分散した時間にふさわしい勉強のやりかたがあります。
時間があろうがなかろうが、すきま時間を使うのは受験生にとって「当たり前」なのです。
Akari NOTE:すきま時間活用法まとめ



ここまで読んでくださってありがとうございます。
すきま時間の使い方について、少しずつ見えてきましたね。
最後に、この記事のポイントをまとめておきます。
自分の勉強に取り入れるときは、ここを意識してみてください!
- すきま時間に何をするかを具体的に決めておく。
- すきま時間は、復習や自己テスト型の学習と相性がいい。
- すきま時間を使うことそのものをクエスト形式にすると習慣化しやすくなる。
5分でできる行動:今日のすきま時間を1回だけ「復習タイム」にしてみる



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