灯独学で試験に合格するコツはありますか?
独学で成功するコツは、独学と通学それぞれの限界を知ることです。
私は独学で行政書士試験に合格しましたが、塾講師をしていてよかったと思うことが2つありました。
ひとつは、勉強のやり方を知っていたこと。
もうひとつは、塾の限界を知っていたことです。
生徒たちが塾に来るのは、1週間にほんの数時間。
そこで塾ができることなんて、たかが知れています。
こちらがアドバイスをしたところで、本人に勉強する気がなければ意味がありません。
「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」のです。
そこで今回は、独学で試験勉強をする際の原則と、独学でよくある悩みについて考察していきます。
ぜひ参考にしてみてください。


- 大学受験の指導経験は10年以上
- 自身も行政書士試験に独学で合格
- 現在は生成AIを活用した勉強法を研究中
独学のテーゼ:独学に必要な2つの根本原則



私は独学ですけど、通学との違いは何でしょう?
独学を始める前に、しっかり頭に入れておきたいことが2つあります。
「すべての試験勉強は独学である」こと。
「独学では合格できない試験もある」こと。
まずはこの2つの命題について解説していきます。
独学の第1テーゼ:すべての試験勉強は独学である
通学でも、通信教育でも、完全な独学でも――
試験の合否を分けるのは、結局「自分で勉強している時間の質」です。
試験勉強は、一人で勉強する時間の方が圧倒的に長いからです。
塾に通っても、予備校に通っても、勉強するのは自分です。
「塾に通って何とかしてもらおう」というマインドでは、だいたい成績は伸びません。
塾や講座は「補助輪」であって、「エンジン」ではないのです。
通学で成功する人には、「独学で足りないものを通学で補う」という戦略的な視点があります。
試験勉強の中心はあくまで自分の独学だと知っていて、その独学を加速させるために通学という「飛び道具」を使うのです。
勉強とは、誰かに教えてもらうことではなく、自分で理解し、自分で使えるようになることです。
その意味で、すべての試験勉強は独学なのです。
まずこの大前提を頭に入れておいてください。
独学の第2テーゼ:独学では合格できない試験もある
独学は、市販のテキストに依存します。
ですから、独学に適した優れた市販テキストがない場合、独学で合格するのはほぼ不可能と考えた方がいいでしょう。
独学は決して万能ではないのです。
たとえば、司法書士試験には「オートマシステム」という優れた市販教材があります。
この教材の登場によって、司法書士試験は「独学でも合格できる試験」になりました。
しかし、その登場以前は、独学では合格が難しい試験だったのです。
また、一級建築士試験では、学科は独学でも対応できるようですが、製図だけは「通学でなければ合格できない」と言われています。
通学で「試験に出るポイント」を教えてもらった方が、圧倒的に効率が良いそうです。
このように、気分や理想だけで独学を選んではいけません。
独学か通学かを選ぶ前に、「そもそも独学で合格者がいる試験なのか」は、必ず調べておきましょう。
独学の限界を知ることは、正しい戦略を立てる第一歩です。
独学で直面する「3つの悩み」と解決策



わかりました!
その点、私が受ける試験は独学でも合格できるみたいです。
独学のテーゼを頭に叩き込んだところで、ここからは「独学ならではの悩み」について考えていきましょう。


戦略の壁:独学は自分で戦略を立てなければならない
まず独学では、自分でテキストを選び、勉強計画を立てなければなりません。
この点においては、通学に大きく軍配が上がります。
予備校や塾は、合格するためのノウハウを持っています。
それに基づいた教材やカリキュラムを用意し、受講生を効率よく合格へ導く仕組みを備えています。
合格に必要な「戦略的な要衝」、つまり「どこを重点的に学ぶべきか、どこで差がつくか」も熟知しています。
こうしたノウハウは門外不出で、内部の人間だけが知っている情報です。
むしろ、高い受講料を払って通学するのは、この「秘伝のタレ」の恩恵にあずかるため、と言っても過言ではありません。
とはいえ、独学だからといって悲観する必要はありません。
合格体験記などで情報収集をし、過去問分析をしっかり行えば、独学でも合格するための戦略は十分に立てられます。
この「独学目線の戦略の立て方」については、すでに別の記事で詳しく解説していますので、そちらも参考にしてみてください。


また、独学には「自分のペースで勉強できる」という大きなメリットがあります。
通学のカリキュラムに縛られることなく、たとえば高速で入門フェーズを終えたり、得意分野は軽めに、苦手分野には重点的に時間をかけたりといった柔軟な学習が可能です。
そして、こうやって自分で試験を分析し、基本方針を立て、行動を組織する――
すなわち戦略を立てることは、まるでSLG(シミュレーションゲーム)のような面白さがあります。
自分だけの地図を描き、資源(時間・集中力)を配分し、勝ち筋を探る。
そうした面白さを味わえるのも、独学の魅力と言えるでしょう。
モチベの壁:勉強のモチベーションをどう保つか
見ている人がいないので、ついサボってしまう。
褒めてくれる人がいないので、やる気が出ない。
孤独な勉強で心が折れてしまう。
こうした悩みは独学ならでは…違います。
ここで独学の第1テーゼを思い出してください。
「すべての試験勉強は独学である」
試験勉強というのは、独学であっても通学であっても、最終的には「ひとりで勉強する力」が求められます。
授業を受けていても、家に帰ってから自分で復習しなければ、知識は定着しません。
つまり、モチベーションが理由で独学ができない人は、おそらく通学でも勉強できないのです。
モチベーションの問題は、独学でも通学でも共通です。
そして意志の力が弱いなら、仕組みで解決するしかありません。
つまり勉強の習慣化です。
勉強を習慣にするためには、まず勉強を小さな要素に分解して、小さく始めることが大切です。
そしてすでにある習慣と結びつけて、自然と勉強をつづける仕組みを作る。
そして勉強記録をつけて、例外の日を作らない。
こうした「勉強の習慣化」については、すでに別の記事で詳しく解説しています。
私自身の体験も交えながら、無理なく続けるための工夫を紹介していますので、よかったらそちらも参考にしてみてください。


コーチの壁:指導者がいない不安をどう解消するか
わからないところを質問できない。
勉強の成果を評価してもらえないので不安になる。
客観的な視点や自分だけでは気づけない視点が欠ける。
こうした悩みは独学ならではと言えます。
通学なら先生に質問できたり、模試で評価されたり、他の受講生と比較することで「自分の位置」が見えます。
しかし独学では、すべてを自分で判断しなければなりません。
そこで独学では、問題集を中心に勉強を進めるのがおすすめです。
問題集を解けば、わからないところがすぐに浮かび上がります。
その部分を教科書で調べれば、わからないところがはっきりしているぶん、理解しやすくなります。
そして教科書を読んでもよくわからないときは、今ならAIに質問するという選択肢もあります。
実際に使ってみるとよくわかりますが、対話型のAIに質問すれば、かなり的確な解説をしてくれます。
こういうのは実際に使ってみるのが一番ですから、今すぐブラウザでChat-GPTやGeminiなどの対話型AIを起動させてみましょう。
AIの「癖」などに慣れてくると、独学の幅は大きく広がります。
そしてもうひとつ大切なのが、模試だけは受けることです。
模試は、独学にとって「客観的な視点」を得られる貴重な機会です。
今の実力を測るだけでなく、初見の問題を解く機会や試験に出やすいポイントを把握する機会も得られます。
模試の結果をもとに、勉強の方針を微調整することで、独学でも戦略的に進めることができます。


独学マインド:独学は楽しい勉強のスタイル



独学は勉強そのものに対する考え方がとても大切なんですね!
今回は、独学のテーゼと、そこに生まれる悩みへの対処法について考察してきました。
独学とは、誰かに教えてもらうのではなく、自分で考え、自分で選び、自分で進めていく学び方です。
もちろん不安もありますが、そのぶん自由があります。
そして、自分で工夫したことがうまくいったときの喜びは、何ものにも代えがたいものです。
「学校に行くお金がないから…」といった消極的な理由ではなく、独学を新しい学びのスタイルとして積極的に楽しんでみてください。
Akari NOTE:独学術まとめ



ここまで読んでくださってありがとうございます。
独学で成功するコツについて、少しずつ見えてきましたね。
最後に、この記事のポイントをまとめておきます。
自分の勉強に取り入れるときは、ここを意識してみてください!
- 試験勉強は通学でも通信でも、最終的には「独学の質」が合否を分ける。
- 独学には限界もあり、試験によっては通学が必須となるケースもある。
- 戦略立案・習慣化・客観的評価を工夫すれば、独学でも不安を乗り越えて合格に近づける。
5分でできる行動:スマホでGeminiに勉強内容について質問してみる



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